2011年09月08日

孔子=BC551〜479年の中国春秋時代の思想家。

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孔子=BC551〜479年の中国春秋時代の思想家。

孔子の思想(儒教)の根底は仁で、それは最高の徳であり慎み深く真心から相手を思いやる温かい心情と良心。そういう人間らしい慈しみだと説き、また他人を愛(慈愛)することでそういう徳が備わってゆくと説かれました。

つまり孔子は他人を思いやる親愛の情を備えたまことの心情で接することのできる慈しみのある人格者を育成することで争いをしない誠実な人間達の平和な社会を築くことを志したのです。

さらに礼(節度ある姿勢、真心のある精神、社会的規範や秩序を守る文化)と学(豊富な知識を習得しながらその本質を悟ること、努力や実践を通して徳を身につけてゆくこと)と仁徳を身に備えることによって道徳的に正しい行為のできる理想的な人間となる君子を育成してゆくことに専念しました。そういう君子は自分の才能のないのを気にして努力するが、人が自分を知ってくれないのを気にしないといいます。

それでそのように礼と学と仁徳を備えた君子達が天下を治めれば徳治主義の政治が確立し乱れた世は必ず治まり平和な社会が実現すると信念を持ち弟子達を指導してゆかれました。

また当時の良心的な政治家達にも自分の理念に少しでも耳を傾けてもらおうと低い姿勢で相当努力されたのですが結局、受け入れてもらえず高慢で私欲の強い当時の黄帝や大臣や政治家たちに迫害され、徳治主義社会を実現させる事はできず約三千人の弟子達をはじめ数多くの民衆に愛しまれながら七十三歳にして静かに波瀾に富んだその生涯を閉じられたのです。仁という最も貴き徳の大切さを後世の人々に残して・・・。

写真は当時の易経・詩経・書経・春秋・礼記は勿論、文芸にも優れた七十二人の弟子達が石座に腰をかけて教えを説く孔子の言葉に静かに耳を傾ける様子を再現させています。孔子の近くにひざまずき茶色の衣装を着た人が孔門の十哲(学徳の最も優れた十人の高弟)の弟子のひとりで孔子が最愛していた顔回です。顔回は人には話せない数々の悲痛な深い苦しみをたくさん背負いながらも礼と学徳に専念し、生きる喜びを味わっていたと伝えられています。

また小さな竹網にわずか一杯のご飯と小さな瓢箪一杯の汁という当時の一般庶民から観察しても余りにも貧しくとても耐えれそうにない毎日の生活の中でも仁道に生きることに心がけていて、正に人間らしい真実の生き方を知っていたと語り告がれています。顔回がそういう心地に到達できたのはきっと、立ちはだかるひとつひとつの深い苦しみを辛抱強く乗り越え克服していったからこそだと想います。

しかしながらわずか三十二歳という若さで顔回はこの世を去ってしまったので、葬儀のときにはいつも冷静沈着であったはずの孔子もその時だけは周囲に響き渡るほどに号泣したと伝えられています。そのほかに仲弓、子貢、冉有、季路、子遊、子夏らが前列で聴講しています。

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中国は山東省の曲卓にある孔子家一族の旧屋敷と広大な山林敷地
(現在は中国政府の管理下に治められている)


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中国は山東省の曲卓にある儒教の開祖、孔子の墓前にて



posted by 浅田先生 at 13:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする